家の記憶

 1998年の夏 

当時、約築五十数年の小さな平屋ブロック造の家を借りた。
ここで設計事務所を開き、自宅と仕事場を一緒に十年近く過ごした。
娘が産まれたのを期に、実務的な仕事場は別に借りることにした。

そして2011年の春、新築テラ・コヤ(自宅兼仕事場兼店舗)に引越しをした。

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2010年のツキ・イチ(我家でのイベント)で「イエのキオク - michiho写真展 - 」があった。
そのイベント当日にmichihoが撮影してくれた写真で綴る、このイエのキオク・・・

Copyright ©michiho(以下、全ての写真)
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その日も、散歩中のたくさんの人が写真を見に、そして、
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我家の中まで本当にいっぱいの方(きちんと数えていませんが200人以上)が来て下さった。
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マナムスメは、たくさんの見ず知らずの人に声をかけられ遊んでもらい楽しそうだった。
(だが、せっかくのお休みにゴハンやお昼寝も満足にできない...つきあわせてゴメン…。)
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 娘よ この家は、もうすぐなくなってしまう。
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 まだ赤ちゃんの時、
大きな窓のそばで風でモビールがそよそよ 手足をばたばたして喜んでいたこと。
木の古い建具のスキマから、家の中まではいってきた植物を見て笑っていたこと。
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 言葉がやっと話せるようになり、
この古い家の寒いトイレを「とうさん…ここは…、お外?」と聞いたこと。
この古い家のお風呂の中で「とうさん…なんでナメクジがたくさんいるの?」と泣いたこと。



  娘よ お願いがある。 

もうすぐ取り壊されてしまうこの家のことを

古く美しい家で穏やかに暮らした日々のこと
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たくさんの
あたたかく、やさしいひとたちのこと
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そして
あたたかく、やさしいゆうぐれのこと
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どうか

心のどこかに記憶しておいてほしい

by tuki-ichi | 2011-06-01 16:44 | 家の日々
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